スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自分ぶしについて②-自分ぶしの見つけ方ー

こんにちは。今日はお寒うございますね。
今日は夕方から代々木で用事があるので
ぼやぼやはしておられないです。
僕は代々木にこの3月まで5年間勤務したのだけれど、
あそこにはなぎ屋というたいそう美味しい
モツ鍋屋さんがあります。
帰りにそこで飲んできてしまっては、後藤くんなどに
怒られるんだろうなぁとぼんやりと思いますが、
飲んで帰ってくるのだろうな。
もし怒られた時は白目をむいて、
「だって、人間だものぉ」と言おう。


さて、昨日の自分ぶしの続きです。
昨日の書き方だと、自分ぶしは「ある」「ない」
の100か0かの論理のように聞こえてしまったかも
しれませんが、そんな事はないです。
槙原のりゆきも歌うように、僕らは誰もが皆オンリーワンな
訳で、それぞれ人間存在としての自分ぶしはあると言えます。

だけれど、残念ながらそれら一般人の自分ぶしは数値でいうと
10~20ぐらいのもので
(この数字は適当なのですが、例えばの話)、
わざわざ名前をクレジットして、
友達じゃない一般読者を魅了するには足りない。


例えば、自分ぶし濃度が80以上が一般読者が
その作者ぶしを感知できる強さだとしましょうか
(この数字に根拠は全くないのですが、あくまで目安として)。

僕はこの五年間にだいたい500人ぐらいの
本気でプロになりたい漫画家志望者と関わって来て、
3人ほど最初からこの自分ぶしが一定の
強さ以上である生徒と出会いました。

彼らはそれぞれジャンルは違いましたが
強烈で、僕が出す課題などにおいても、
毎回ことごとくその人らしい、
他の生徒と段違いに色の強いものを描きました。
むしろ、色の強いものしか描けない
と言った方がよいかもしれません。


それでは、そういう人が順調にプロに
なって活躍しているか、というと
そうではないのがつくづく漫画の難しいところだと思う。


彼らのうちの1人は「作品を完成させる」
という事が出来ずに途中で学校も漫画を描く
という行為自体も止めてしまった。


1人は持ち込みをし、行く先々で
「抜群にセンスがある」という評価を
受けたのだけれど、それに安心をして、
また私生活の恋愛などが楽しくって
やはり漫画を描くのを止めてしまった。

ちなみに彼女は今、数年ぶりにうちの教室で
本気で漫画を描いています。
そのうち報告が出来るのではないかと思います。


もう1人は、漫画を描く事自体が好きで、
作品を描き上げる資質にも恵まれていたが、
漫画に入れ込みすぎて精神を病んでしまいました。
先日久しぶりに会ったけれど、今は病状は安定して
いるけれど、まだ漫画を描くのは怖いと言っていました。
彼にはいつかまた漫画を描いて欲しいけれど、
現実的に考えれば商業誌でずっと
活躍していくのは難しいと思う。


僕の教え子の中には、何人か雑誌で連載を持て、
コミックスを出すところまで行った子たちがいます。
それでは、その子たちが投稿作や課題で最初から
80以上の自分ぶしを炸裂出来ていたかというとそうでは
ありませんでした。
最初は20だったり、30だったり、普通の人と
変わらなかったです。


彼らに共通するものをここで挙げて行くのは、
僕らが自分ぶしを見つけるのに役に立つかもしれません。


まず、彼らには共通して自分が愛して
やまない漫画家やその作品があり、
その模倣・模写を一生懸命していた。

「習作」という言葉がありますが、
僕は、最初は自分ぶしがある漫画家の真似を
する事は決して悪い事だとは思いません。
むしろ、それをしないでただひたすら
我流で描いても、効率が悪いのではないかと思う。

この段階での作品は、その既成の作家の影響が
もろに出ているからすぐにプロになれる事はないでしょう。
しかし、自分ぶしを獲得する事を目標にするならば、
ぼんやり自分の心に浮かんだ物を描いているよりも
はるかに近道だと思います。

少なくとも、自分ぶし、自分OSを持っている人が
どういう人で、その人はどういうやり方で
自分ぶしを表現しているのかを体得できる。
それで、自分の中でそういう作家を増やしていく。


と同時に、僕らは自分が得意とする型を
探さないといけない。
まずは、自分がこれまで描いて来た投稿作や
課題やイラストや落書きなどを
入念にチェックしましょう。

世界観・キャラクター・設定・ストーリー展開・
それぞれのシーン・セリフなどで、
この状況ならば自分は一番力が発揮出来ている
というポイントを見つけましょう。
それは、あくまでも自分の中でで構いません。


自分の中で、この状況
(それは限定されていればされているほどよい。
例えば、上手く行っていないカップルの痴話喧嘩
ならば上手く描けるとか、女同士の醜い争い
ならば凄みが出せるとか。)ならば薄くはあるが
自分色が出せるという型。


よほど器用な人間でない限り、僕らが本当に
自分の力を発揮できる型というのは数種類でしょう。

例えば、水木しげるには恋愛漫画がない。
「ゲゲゲの鬼太郎」にも恋愛要素はない。
それは、おそらく水木しげるには恋愛が
描けないからなのですが、それでも
水木しげるは立派に水木ぶしを炸裂させて
漫画家として大成功を収めています。


僕らも欲張って色々やってはいけない。
自分の力の出せる状況・設定・ストーリー展開・
世界観を一つでも見つけられたら、
そこを舞台にしたお話を徹底的に
描く事をお勧めします。

上記の痴話喧嘩ならば自分ぶしが出せる人ならば、
徹底的に痴話喧嘩を描けばよい。
後はパターンやテクニックでそれをエンター
テイメント作品にする方法はいくらでもあります


その場所で我慢して真剣に取り組めば、
3作目よりは4作目の方が、4作目より5作目の方が
純度の高い自分ぶしが発揮できるでしょう。

(1作目・2作目の描き方についてはまた後日話します。)

先ほどの数値で言うと、30が40になり、
40が50になり、まっすぐに進んで行けば、
途中で悩んだり迷ったりしなければ、やがて僕らは
80に到達するでしょう。

80になる前には、必ずプロの編集者が
担当になってくれ、その編集との相性が良ければ、
彼らは皆さんの力を驚くほど引き出してくれるはずです。


そこまでが難しいのだと思います。
そして、既成の漫画本にもなかなか
載っていない事なのだと思います。

昨日も言ったように、僕自身80以上の
自分ぶしを獲得できている訳ではないし、
じゃあこの方法で僕のところに来た生徒の全員が
80以上の自分ぶしを炸裂出来るようになっているか
というとそういう確信もまだありません。

だから、「なにを偉そうに」と言われたならば
謝るしかないのだけれど、毎日短編漫画の事だけを考え、
比較的多くの漫画家志望者と触れてきて
僕が思うスタンダードな自分ぶしの出し方は
上記のようなものです。

僕が普段出す課題やトピックスは、
自分の得意な型がどこにあるかを発見する方法
であったり、パターンとして消化できる範疇のものが
多いです。しかし、この自分ぶしだけは、
パターン化出来るものではないので、
このような点を注意して、
誰かと(僕のところに来れば僕と、編集者と)一緒に
編み出して行くしかないのだと思います
(もちろん、自分一人で出来る可能性も
否定しませんが、自分の作品はどうしても
客観的にみれないところがあるので
誰かと一緒に探す事をお勧めします)。


そんな自分ぶしについても探している教室です。

 http://www.iruqa.com
スポンサーサイト

テーマ : 漫画学校 /漫画教室
ジャンル : アニメ・コミック

プロフィール

いるかMBA

Author:いるかMBA

応援ありがとうございます!
ランキング参加しています。
ポチッとお願いします。
人気ブログランキングへ←クリック!

にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村←クリック!

←クリック!

ありがとうございました。
by 田中いるか
リンク
Lc.探しタグクラウド

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。